日本大学生産工学部 環境安全工学科

学生の声

学生の声 2,3年生編(2016年度)

環境安全工学科に入って、どんなことをやりたいと考えていましたか?

鈴木さん(3年): 環境安全工学科は、最初からひとつの分野に絞られているわけではないので、自分の方向性をあらかじめ決めておく必要がありません。私自身、入学前から「化学がやりたい」「エネルギーがやりたい」というように明確な希望があったわけではないのですが、「入ってから決められる」という学科のスタンスがとてもよいと感じて、入学しました。

小出さん(3年):僕も高校3年生の時点では、自分のやりたいことは決められませんでした。機械系か化学系か、それともまったく別の方向か、どういった進路に進もうかと迷っていたときに、環境安全工学科のオープンキャンパスで先生たちから詳しく話を聞き、「入ってからいろいろ考えられるな」と感じたことがきっかけです。

萩谷さん(2年):僕は興味があることははっきりしていたのですが、「エネルギー問題」と「ゴミ問題」というまったく異なる分野のふたつの問題だったので、どちらかひとつに絞ったうえで専攻できる大学に進学しようと考えていました。どちらにすべきか迷っているとき、環境安全工学科なら両方の分野がカバーできると知り、入学を決めました。

今ではやりたいことは決まりましたか?

萩谷さん(2年):環境安全工学科で学べる分野は本当に幅広く、入学してから新たに興味が湧いたテーマもたくさんあるのですが、やはりエネルギーやゴミ問題に取り組みたいという目標を持って入学したので、そういった分野を扱う専攻に進みたいと考えています。ただ、大学院に進学して研究を深めていくのも面白いと考えているのですが、就職のサポートが手厚いことを考えると就職をしたほうがいいのかとも思い、新しい選択肢で悩んでいます。

小出さん(3年):父親の仕事がエネルギー関係だったこともあって、省エネに関わる仕事を自分もやりたいと思うようになり、エネルギー応用科学系に進みました。エネルギー応用科学系には3つの研究室があり、僕はその中で秋濱一弘先生の研究室に所属しています。研究室というと、それぞれ全く異なる研究を別々に進めているようなイメージがあるかもしれませんが、他の2つの研究室も含めて全研究室が大きなクラスのような形でフラットにつながっているので、研究室を超えた研究もできるという充実した環境です。

鈴木さん(3年):2年生まではエネルギー応用科学系にいたのですが、今は都市環境科学系にいます。研究室を選ぶ際に各先生から研究内容などの説明を聞くのですが、鵜澤正美先生のセメントに関する話を聞いて興味の方向が変わり、思い切って移りました。セメントの実験が楽しいと感じていたこともあるのですが、鵜澤先生の人柄に惹かれたのも大きな理由です。小学生のころから省エネやエコというテーマに関心があったので、自分の進路に悩んでいましたが、今ではとても満足しています。

入学前後で、環境安全工学科に対するイメージが変わりましたか?

山下さん(2年):「環境」とついているので入学前は「理工系」のようなイメージはなく、エコロジーのような柔らかい分野だと考えていて、もっと女子が多いと思っていたのですが......。でも数が少ない分、仲はとてもいいですよ。

山士家さん(2年):私はその逆に、工学部という名前なのに数学を使わない科目もあることに驚きました。数学が苦手だったので、環境安全工学科に来てよかったかなと悩んでいたのですが安心しました。映画やアートについて学ぶ「芸術」のような授業があるのも驚きました。

鈴木さん(3年):私も高校時代は数学が苦手で、むしろ古文などが好きな文系タイプだったのですが、基礎的な講義を乗り越えて最低限の知識を身につけると、今では文系だったことを忘れるくらいに馴染んでいます。環境安全工学科には文系だった人もとても多いですが、3年生になると、「あ、文系だったんだね」という話ができるくらいです。

小出さん(3年):僕は機械やエネルギー分野を選んだので、熱力学などの講義で数学が不可欠でした。「計測と制御」という講義などは完全に計算の世界です。裏を返せば、数学の必要度合いが大きく変わるほど、環境安全工学科で履修できる講義は幅広い。入学したばかりのころは、講義によって学科が変わっているんじゃないかと思うほどめまぐるしい変化もありました。

講義の幅広さが魅力のようですが、他におすすめはありますか?

小出さん(3年):僕はスポーツですね。「インドアトレーニング」という筋力トレーニングする講義なのですが、ただトレーニングをするだけではなく、効果的なトレーニング手法や分析方法などを先生と共に学ぶことができます。スポーツは必修ではないので、選択しなければやることはない講義ですが、興味がある人にはおすすめです。他にもバドミントンのような球技やヨガのようなエクササイズまで揃っていて、人気がありますね。

鈴木さん(3年):直接講義とは関係がないですが、「未来工房」をよく利用しています。学生が自由に使える創作スペースで、様々な設備機器を使って型から作って鋳造をしたり、Tシャツを作ったりと、なんでも作ることができます。オープンキャンパスで工房に行って、グラスに砂を吹き付けて絵を描くサンドブラストなどを体験して楽しかったので、入学したら自分も是非使いたいと思っていました。工房を使用するために必要なライセンスは、自主的に取得する必要がありますが、ものづくり好きにはたまらない空間です。

萩谷さん(2年):「Glo-be」という、グローバルに活躍できるエンジニアを育てるための語学講座に参加していました。講師は英語ネイティブの外国人で、講義はもちろんすべて英語。最終講義では英語でプレゼンをしなければいけないので、大変でした。最初に適性テストを受け、志望理由を提出すると受講できます。生産工学部の9学科から受講者が集まるので、全学科に知り合いができました。ただ英語を学ぶだけでなく、ビジネスマナーやビジネス会話、ディベートなどを英語でやるという内容で、入学前よりもコミュニケーション能力が付いたと感じています。

学校外での生活はどうでしょう。実家から通学している人や、一人暮らしをしている人、それぞれ苦労があると思いますが。

小出さん(3年):僕の実家は千葉県八千代市なので、津田沼まで自転車で通学しています。片道30分くらいなのでそれほど苦労はしていません。電車でも通えますが、乗り換えの手間などを考えると自転車のほうが早いこともあります。自動車通学はできないので、一人暮らしの人も電車・バスを使わないとなると、自転車かバイクになります。

白梅さん(3年):3年生の女子の中で一人暮らしなのは私だけです。周りにもっと一人暮らしをしている人がいると考えて自分も一人暮らしを選択したのですが、思ったより実家から通っている人が多いです。気を使うので、一緒に遊ぶ機会があまりないのが少し残念ですね。

山士家さん(2年):私も一人暮らしですが、学校が終わってから時間が合う友達と遊ぶようにしています。地元から離れて一人暮らしをするというのが不安で、地元の大学に行こうかとも考えていたのですが、実際に始めてみると友人もできて、周囲もいい人たちで、本当にいい経験をしていると感じています。なにより、習志野は暮らしやすくていいところですよ。

アルバイトをしているという人も多いと思いますが、大学との両立は忙しくありませんか?

山下さん(2年):学校がある時期は勉強を優先したいので、週に1度4時間くらいアルバイトの時間を取っています。その代わり長期休暇期間中は多めにします。今のアルバイト先は海外からの留学生が多く、休みになるとみんな帰国してしまい忙しくなるので、ちょうどいいですね。

鈴木さん(3年):個別指導の学習塾で講師を週3回やっています。小中高が対象。全学年全科目を担当しているので大変ですが、人に教えていると自分が勉強になることが多いと感じています。数学が不得意で、中学生の数学ですら苦手意識がありましたが、教えているうちに自分の中で復習になりました。

白梅さん(3年):女性では珍しいと言われるのですが、施設メンテナンスのアルバイトをしています。工場の屋根についている太陽光パネルを掃除したり、スーパーの閉店後に店内の電球やエアコンの清掃や点検をしたり。丸一日の作業になるので、アルバイトをやるときは土日のどちらかにしています。

部活やサークル活動などもされていますか?

山士家さん(2年):ボランティアサークルに入っています。人数も多く、近隣の東邦大学のボランティアサークルと共同で活動することもあります。入学する前は大学のサークルというと、入学式で激しい勧誘があり活発というイメージがあったのですが、ここではサークル側が強くアピールをしているわけではなく、入りたければ自分から積極的に探す必要がありますよ。

萩谷さん(2年):陸上部で長距離をやっています。部活動は週3回なのですが、自主練習をしないと体力が落ちてしまうので、毎日練習しています。そのかわり家に帰るともう疲れ切ってしまい、アルバイトなどはまったくできません。部員数は多いのですが、なかなか集まらず思うように練習ができないことがあるのが今の悩みです。野球部などはかなり強豪で、頻繁に他の学校との練習試合などをやっていて、うらやましいですね。

白梅さん(3年):桜泉祭(学部祭)実行委員をやっていました。講義が終わったらほぼ毎日に委員会に出る。学部祭までずっとそんな日が続きます。1~2年生のころはイベント企画として企画書を書いたり、必要な機材を用意したりと手を動かす作業が多いのですが。3年になると1〜2年生を取りまとめる役になります。実行委員のときは裏方として忙しく、「お客さん」としては学部祭を楽しめなかったので、4年生になると純粋に楽しめるかなと期待しています。

桜泉祭を始め、学校で開催されるイベントは大学生活の醍醐味のひとつですね。

萩谷さん(2年):入学直後にあった1泊2日の研修旅行(新入生オリエンテーション)は楽しかったですね。入学したてで友達もまだできていなかったので、大学での友達を作るとてもいい機会になりました。環境安全工学科の新入生と教員全員の1泊2日の研修旅行で、宿泊費や移動費は学校が負担してくれます。入学直後の土日に設定されているので、すでに予定がある人は参加が難しくなってしまうと思いますが、ぜひ参加してみるといいと思います。

小出さん(3年):5月には生産工学部のスポーツ大会もあります。基本的に自由参加なのですが、学科の1年生は全員参加することになっています。僕が1年生だったころは環境安全工学科が優勝し、賞品も貰いました。学内の食堂でご飯を食べながら優勝祝いのパーティーをしましたね。

白梅さん(3年生):夏季休業が開けると学部祭の準備です。準備はもちろん撤収などもあるので、学部祭の前後でレポート提出のタイミングなどが重なるとかなり大変です。恒例の出し物は学科ごとの神輿で、来場者投票で優秀作品を決めます。もちろん、芸能人を招いてのイベントや著名人の講演会なども開催されます。学外からの来場者も多く、習志野や船橋などから、幼稚園や小学校のお子さんを連れて来てくれる人もいます。

受験生へのアドバイスがあればお願いします。

山下さん(2年):自分の周囲では大学に進学する人が少なく、私自身大学の勉強についていけるのかという不安がすごく大きかったのですが、入学してみると先生たちは全力でサポートしてくれるし、友達も優しく、いつも助けてくれるように感じています。気がつくと、高校のときより熱心に勉強するようになりました。自分の学力に不安を感じて進学をためらっている人も、入ってから頑張れば、十分ついていける環境ですよ、と伝えたいですね。

鈴木さん(3年):環境安全工学科で学べる分野は本当に幅広く、3年生の必修科目になっている「生産実習」という企業でのインターンシップで、どんな分野の企業に行っても必ず社員の方たちと話ができる知識が身についています。もちろん話題だけではなく、体験も幅広くなりますよ。私も生産実習で建設コンサル企業に行き、下水道の流量計算や砂防ダムの設計補助、橋梁の点検調書作成、ハザードマップの点検など、本当にさまざまな経験をしましたが、すべて環境安全工学科で学んでいることと関係のある仕事でした。

小出さん(3年):高校のころに物理をほとんどやっていなかったので、入学してからのプレースメントテストでも下から数えたほうが早いくらいの順位でした。それでも、先生たちが徹底的にサポートしてくれたお陰で、今では研究室に所属することもできています。環境安全工学科は「学ぶ」という気持ちがあれば、たとえ基礎が多少不安でも自分の努力次第でどうにかなる学科だと思います。就職活動でも、先生たちが企業の人事担当者を呼んで業界セミナーを開催するなど、ここまでサポートしてくれる学科はないと感じています。

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