日本大学生産工学部 環境安全工学科

学科紹介

主任教授挨拶

環境安全工学科で持続可能な社会実現のための知識・技術を学んでみませんか

環境安全工学科 教授 保坂成司 博士(工学) HOSAKA Seiji, Ph.D

環境安全工学科とサステイナブル

環境安全工学科は2009年4月にスタートした学科です。学科名の英語表記はDepartment of Sustainable Engineering。Sustainable(サステイナブル)とは、「持続可能な」、「維持できる」という意味を表す形容詞です。学科創設当時、サステイナブルはわかりにくい英単語の上位に位置する単語でした。しかし、現在ではSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)で使用されるなど,この十数年でサステイナブルは一般の人も知るポピュラーな英単語となりました。

SDGs、内容は分からなくても良く耳にする言葉ではないでしょうか。SDGsとは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す17の国際目標のことです。SDGsは、地球上の「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の社会実現のため、発展途上国のみならず、先進国も含め、全ての国が取り組むべき普遍的(ユニバーサル)な目標です。

目標達成のためには、ひとりひとりが自分は何ができるかを考えて行動することが大切ですが、持続的な経済・社会システムの構築、そのための技術開発も重要です。環境安全工学科は、SDGsが掲げられた2015年よりも6年も前に創設された、持続可能な社会実現のための幅広い知識・技術を学ぶことができる先駆的な学科です。

環境安全工学科での学び

現代社会において、工学は機械、電気、土木、建築、化学、情報など様々な分野がありますが、20世紀初頭の第一次世界大戦頃、工学は市民工学(Civil Engineering:土木工学)と軍事工学(Military Engineering:機械工学や電気工学、情報工学など原点)の区別しかありませんでした。すなわち、工学の原点はこの2つになります。

環境安全工学科では、持続可能な社会実現のために、工学の原点である、土木工学と機械工学の基礎に加えて、環境問題を解決するために必要不可欠な化学の基礎を学び、その上で環境・安全・エネルギーに関する知識・技術を学びます。すなわち、環境安全工学科では、工学の幅広い知識と社会科学的な考え方を融合して、多彩な切り口から持続可能な社会を実現できる技術者を養成しています。

現在、社会ではこのような幅広い知識・技術を学んだ人材が必要とされており、環境安全工学科の卒業生が建設関連や自動車関連、製造業、化学メーカー、運輸、公務員などを中心に様々な分野で活躍していることからも、本学科の学びの優位性が証明されています。

大学1年次は教養科目と環境安全工学の概論を学び、大学2年次からは教養科目に加え機械工学、土木工学、化学の基礎を学び、後期からはコースに分れ専門的な学びとなります。3年次にはさらに専門的な内容となり、後期には卒業研究を行う研究室の選択、4年次は卒業研究でさらに専門性を高めていくというステップで、自分が学びたいこと、やりたいことを徐々に絞っていきます。大学に入ってからの幅広い学びの中から、興味のある分野を見つけ、自身の専門性を高め、将来を決めることができるというのが環境安全工学科最大の特長です。

環境安全工学科の人材養成、教育・研究の目的

環境安全工学科は、地球規模の視野を持ち、持続可能な社会実現のために工学を複合的に学び、環境共生とエネルギーに関する知識と応用能力および技術が社会と自然に及ぼす効果と影響について、サステイナブルな視点から考え行動できる総合能力を有する技術者を養成することを目的としています。環境安全工学科の英語表記である"Department of Sustainable Engineering"こそ当学科の教育・研究の内容を最もよく表しています。将来世代のニーズを満たしつつ、現在世代のニーズも満たす、持続可能な社会実現のための知識・技術を環境安全工学科で学んでみませんか。

学科紹介トップにもどる