日本大学生産工学部 環境安全工学科

教員と研究テーマ紹介

教員からのメッセージ

21世紀の課題解決を目指して
グローバルに羽ばたく若者を育成

教授 山﨑 博司 Hiroshi Yamasaki

20世紀型の科学技術の発展で、私たちは月や火星に探査機や人間を送り、身近なところでは車に乗れたり、スマートフォンを使えたりするまでに進歩しました。わずか50年足らずの出来事です。

一方で、地球上に生きる人間がみな同じような生活をしたら、破綻することもわかりました。環境に負荷を与えず、サステイナブル(持続可能)な社会を実現することは現代の課題です。

したがって、これから必要なのは、20世紀型のモノを「消費する」技術から、21世紀型のモノを「循環させる」技術ではないか――そんな思いから、環境安全工学科が2009年に誕生しました。

21世紀型のモノを循環させる技術、すなわちサステイナブルな技術は、3つの観点から考えることが必要です。

1つ目は、食料と水の不足。2060年には世界の人口は100億人を超えると予測されていますが、人口が増える過程で食料と水が不安定になるでしょう。地域によっては、水質汚染で十分な飲み水を確保できないかもしれません。食料と水の安全性を保つ観点は見逃せないのです。

2つ目は、エネルギー不足。20世紀には現在先進国と呼ばれているの一部の人たちが石油を使用してきました。これからは残った石油を少しでも多くの人たちにうまく分配し,大事に使う技術が必要です。そこで、キーワードは省エネルギー。日本には世界一の省エネルギー技術があり、さらに進歩するでしょう。その技術を世界に広める人材が今、求められています。

3つ目は、これが一番の課題ですが、都市化が進むことです。都市部に人間が集中すれば、成長エンジンとなり、経済は発展するでしょう。発展途上国にも都市が生まれると考えられます。その時に、都市の安全・安心をどのように保つかは重要な課題となるのです。

環境安全工学科では、こうした3つの観点をもとにしたサステイナブルな技術として、(1)物質の安全性を確保する科学技術(2)省エネルギーの技術(3)その技術を都市でどう生かしていくか――このような視点から考え、学ぶためのカリキュラムを用意しています。

安全、環境、エネルギーをテーマにしっかりと基礎から教えると共に、日本の技術を世界へ展開するには語学が必須ですから、英語教育にも力を入れています。2年次後期には、安全を重視した「環境安全コース」、エネルギーを重視した「環境エネルギーコース」を、自分の興味や関心、将来の方向性に応じて決めることになります。

環境安全工学科で学んだ幅広い知識は卒業後、企業に入社してからも役立つはずです。サステイナブルな技術を実現する技術者に対する企業の要請も高く、卒業生は大いに活躍しています。21世紀型の課題解決を目指して、共に学びましょう。

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