日本大学生産工学部 環境安全工学科

教員と研究テーマ紹介

教員からのメッセージ

環境には理系も文系もない
世界で活躍する技術者を育てたい

岩下 圭之 博士(工学) Keishi Iwashita

私は、人工衛星データを使って「地球の表面がどう変化しているか」、「どういう現象が起きているか」など、環境を解析しています。このように遠隔から測定する技術を「リモートセンシング」といい、比較的新しい分野の学問です。

リモートセンシングは、これまでの地上を歩いて距離を測るだけの測量とは違い、遠く離れた宇宙から、人工衛星データにより 海の水質や、地表、森林などの「状態」までも瞬時に解析することができます。もっとグローバルに地球環境を捉えていこうと、この学問は私学の中では日本大学が最初に手掛け、先駆者としてプライドを持って研究しています。

ゼミでは、衛星データで解析して結果を出すだけでなく、「その結果は本当なのか?」「どういう証拠があるか」といった科学的根拠を実際に調査しに行ったりもします。意外かもしれませんが、海に入ったり山の中に入ったり(笑)。たとえば画像解析で植物が汚染されているとの推定結果が出たら、我々は実際にその森林に入って、剪定ばさみなどで切り落とした葉を学校に持ち帰るなど地道な現地調査も行います。それを学際的に植物や化学の分析専門の先生に調べてもらうという形をとることにより、画像解析結果の裏付けをとったりします。すなわち、私たち画像解析のプロフェッショナルが行った衛星データ解析結果に対して、それが本当なのかという判断は、それぞれの分野専門のプロフェッショナル集団にお願いしないと正しい裏付けがとれません。幸いにも、本環境安全工学科には建設系、エネルギー系、化学系の先生方がいますから、これら分野を超えた研究がスムーズにできるというメリットがあり、まさに環境に対してマルチに活躍できる人材を育成する日本で唯一の学科だと思います。

次に、グローバル教育にも積極的に取り組んでいます。リモートセンシングは元来アメリカが主流の学問なので、とにかく英語の文献をたくさん読むことを勧めていて、1年間続けていると英語嫌いの学生も理解できるようになります。また英会話でも、ただ英語を話せるようにするのではなく、英語を媒介として世界に発信するためのコミュニケーション力をつけることを目的としていて、留学も積極的に奨励しています。

卒業後の進路で多いのは、ゼネコンなどの建設系です。環境安全工学科の学生は、コンピュータやCADなど、建設業界が求めているスキルを在学中に身に付けることができるので、建設業界から引っ張りだこなんですよ。

最後に、みなさんには、「自分が住んでいる地球を愛せますか」と聞きたいです。地球を大切にするということは、自分の生活を守ることにつながります。学科のコンセプトでもある「サステイナブル(持続可能)」な技術に少しでも興味がある人はぜひ来てください。理系文系は問いません。環境を考えることに理系も文系もないのですから。これから共に学び、世界で活躍できるマルチな技術者を目指しましょう。

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